現役で医学部へ進学できたなら良いのですが、納得できない進路を前に浪人してもうひと踏ん張りも二踏ん張りもしたいとお考えの方も多いと思います。
予備校は浪人時の選択肢のひとつです。
ほかに仮面当人や宅浪などがありますが今回は、四谷学院や駿台予備校、河合塾、代々木ゼミナールなどの代表的な大手予備校や医学部専門予備校(医専)を検討する場合について、経験を通してお話したいと思います。
現役の予備校生の保護者であり、一般的な家庭の我が家がどのように私立医学部を目指していくのか今後も随時追記していきます。
願わくば進学後の状況も記して行きたいですね!(合格できたならのことなので、願わくばです)
Contents
医学部受験予備校の選び方は?
予備校選びが始めてという方も多いでしょう。
我が家は、体験授業や説明会を重ねれば重ねるほど何を決め手にすれば良いのかわからなくなりました。
医専の場合はどこも一生懸命で前のめりの迫力に圧倒され、どこも意欲的!と思ってしまいがちです。
小規模になればなるほど、去る者は必死に追うという感じです。
10月になった今でも「うちの方が良いですよ。」と何度断っても電話が来ます。
「模試判定がいまだにAでなければ、そちらの予備校ではもう無理ですね」と脅しをかけてきます。Aはおろか。。。
かたや大手の場合はブランド化していますので、それほど集客に力を入れているようにはみえませんでした。
来るもの拒まずという感じですかね。
むしろ、こちらが選抜されるぐらいです。
過去の実績
基本、医専のホームページに掲載されている実績は鵜呑みにできないなあというのが複数の予備校を訪問し、得た感想です。
ホームページのトップページは、華々しい合格実績で彩られているように見えて、実際は、虫眼鏡で見ないとわからないくらいの小さな文字で「過去〇年分」と書かれていることがあります。
一見、最新の実績と誤解するような表示となっていますが、過去〇年分ということは複数年分の実績を見せられているのです。
それを直近単年度の実績のものと誤解されている方は多いのではないかと思います。
騙されないように、あ、いや真実を見極めるために隅々まで確認してくださいね。
では、そういうまやかしの表示をしない誠実な予備校はあるのか。
難しいと思います。
別の予備校へ行けば「どこの予備校を候補にしているのか」と聞かれ、その予備校の裏話を聞かされます。
基本医専は、どこでも多かれ少なかれ誇大広告は打っているのではないかと思います。
一人で複数校合格した場合、全て掲載されています。
一人の受験生が7校合格している例も聞きました。
それは良いのですが、実数のように思いがちです。
実際は延べ数の合計でなんと在籍数を上回っていることさえありました。
在籍者何名中、何名合格したかわからないということは、実数がわからないということです。
中には合格率の計算の仕方が 合格校数/在籍者 だったり 体験授業を受けただけの人をも合格者数に含めているところもあるようです。
計算してみると100%越えのことも。
ここは、本当に難しいです。
我が家は説明を受けに行った際に突っ込んで確認しました。
また、多くのホームページには「合格者の声」というのが掲載されていますが、合格した年が今年度のものでなく数年前のものだったりします。
ここ最近は目立った実績がないと表明しているようなものではないかと思います。
その合格された方本来の実力?
良い生徒を得たものだなと思ってしまうこともありました。
熱量
医専では、どこも初回の説明会では全力を挙げて「本予備校の素晴らしさ」をアピールしてきます。
その熱量に押され、いずれ信頼に変わり、この人に任せたいと思っても初回以降、姿をお見かけしないということもよくあることのようです 。
その人に魅力を感じ入塾を決めるのであれば、広告専門の方なのか通常の講師なのかも確認した方が良いです。
くれぐれも1校だけの後ずさりするような説明に圧倒され、契約しない方が良いと思います。
複数の予備校で比較検討することを是非お勧めします。
説明会の形式
予備校の第一印象となる説明会にはどのような形式があるのでしょうか。
集団
大手予備校に多いパターンです。
不特定多数に向けて行われるので、本人が前のめりでないと刺さりにくいですが、ブランドの魅力は大きいです。
「55段階選別」などの戦略ある手がテレビからもよく聴こえてきて、次第に洗脳されがちです。
個別
医専と言われるところの多くはこのパターンです。
お子さんを主語とした指摘が含まれ、ぐさぐさ刺さります。
時には、へこみます。
追い込み漁のような戦法です。
オンライン
若干熱量は薄れて伝わりますが、対面でなくリラックスできる分、聞きにくいことも聞けたりします。
授業形態
お子さんが実際に学習する形態についても何種類かあります。
個別
学費は、一番かかります。
担当講師との相性もありますので、もし、この先生では無理となったときに交代が可能かの確認は必須です。
集団
レベル別や全員一斉など、予備校の規模によります。
講師もレベル別の場合、学費もレベル別設定となっていることが多いです。
ハイブリッド
通常授業は集団で受講し、力を入れたい科目は個別授業を追加する混合型です。
逆に個別授業を主としつつ補完のために集団を入れる場合もあるでしょう。
オンライン
集団授業や個別授業を自宅または予備校などで受講します。
これも感染対策の一貫として推奨している予備校もあります。
ビデオ
東進などがこの形式で、撮りためられた講義のなかから好きな講義や優先度に応じて自分で時間割を組めるので、合う人には良いです。
たまに生の講義があればお宝感があります。
チューターの存在
チューターだけに任せきりも困るし、いないと身近な相談相手もいなくなるのでバランスが大事かと思います。
医専の講師は複数の予備校をかけもちしていることが多く各予備校での滞在時間は限られていますので、チューターの存在が不可欠と思われている方も多いでしょう。
ところがホームページ上では、チューターがいると書かれていても実際は不在のところもあります。
理由を聞くと「大学の講義の関係で頻繁に予定が変わるから今は採用していない」とのこと。
ホームページとの相違がある場合もありますのでご確認ください。
我が家の場合は再受験でもあり、年下に教えられるよりはいなくて良かった。。などと申しておりました。
通学のしやすさ
オンラインでの受講が主ならどこにいてもは影響はありませんが、通うとなると日々の通学時間の積み重ねも大事です。
駅前
多くの予備校は駅から近くアクセスが良いです
一方、通勤時間などのラッシュとかち合えば負担感や感染の心配も出てきます。
空いている路線であれば、今は便利なアプリも多いので単語を覚えたり有効利用ができるでしょう。
寮
専用寮や提携寮が用意されているところもありますが、寮だからと言って必ずしも近くだったり割安ということはないように思いました。
むしろ通学には不便では?と思うところもあるので、グーグルマップなどで要確認です。
食事付きのところは割高にはなりますが、安心感はあります。
しかし、食事の提供時間が学習時間や距離との兼ね合いから合わないことがあります。
それは、その寮が複数の予備校との提携になっており、必ずしも検討している予備校に適した時間設定となっていない場合があるからです。
食事を取っておいてくれてレンジで温めることができるところと、時間外は一切提供不可というところがありました。
周りの環境
駅までの道のりには繁華街など娯楽施設が多い環境が往々にしてあります。
寄り道の習慣は、その後の合否を分けると言っても過言ではないと思っています。
また、学生街にある予備校も多い印象です。
つまり、その年頃の子が寄り道したくなる場所が多い。
本人の意識次第とはいえ誘惑は避けたいし、とはいえ、友人関係も大切にしたいものです。
目標をしっかり見据えた友人関係を育むことはかなり重要です。
最近は賃貸のサイトなどに周辺環境の口コミが掲載されているところもありますので、参考になると思います。
大学受験予備校費用の平均はいくら?
ホームページやパンフレットで紹介されている額は全くあてになりません!
入塾前に「これ以上はかかりませんね?」と念押ししたのですが、結局のところ追加で個別授業を取らないとせっかくのこれまでの努力が一歩及ばず合格には。。。となり、追加すること2回。
すでに結構な額を支払っていることが逆にそれを無駄にしたくないという心理にさせられているとわかりつつ支払ってしまいます。
大丈夫か?今後の教育費や生活費。。。
平均的な額を出してみたいと思ったのですが、子が通う予備校内でも千差万別。
個別授業だけをみっちり入れている子は、少なく見積もっても1000万円です。
集団授業だけでしたら300万円以下です。
しかし、模試の結果などから弱点を指摘され合格レベルまで強化するためには・・・と真正面から言われ、子の将来と天秤にかけられ追加の授業を取ってしまう。。。
さらには夏期講習や冬季講習。
それを入れないと空白の期間となる?
聞いてないぞ。
ということで、申し訳ないのですが、お子さんの学力やご家庭の考え方や経済的な事情で平均は出しにくい世界となっています。
なお、特待生という格安プランもあります!
まとめ
予備校の資料は、一括請求できるサイトがあります。
まずは資料を取り寄せて面談に始まりますが 結局は、体験や説明を受けた時の印象が大きく影響して決定します。
そのほか、教材が「オリジナルテキストが売り」とするところがありますが、レベルも教材としての良しあしも判断できませんでした。
既存の参考書や過去問をやる方がよほど良いというご意見もあります。
あとは、面談の設定や口コミ確認です。
ある予備校は、年間に一度も面談に応じてくれず、受験校選定に関わってくれなかったところもあるようです。